マーケッターの資質は、言葉のセンスで決まる 言葉は両刃の武器です。人間は、言葉を持ったおかげで驚くほど進化しました。その一方で、言葉の奴隷になっていることも事実。思考、発想、そして行動さえも言葉によって行なっています。言葉のおかげで、思考を飛ばすこともできる代わりに、知らぬ間に言葉の固定観念に縛られてもいます。 とはいえ、マーケッターの仕事の一つは、言葉によって規定、定義すること。“いまの若者は保守的だ”という定義をしたとします。そうすると、“保守的”という言葉にとらわれがちになる。商品開発するときも、味は普通で食べやすい、飲みやすい、ファッションでもいま受け入れられているものに合わせて、という具合になってしまいます。 確かに、間違ってはいないでしょうが、それに縛られると、マーケットには似たようなものがあふれてしまいます。 では、“若者は保守的”を違う言葉で置き換えてみたらどうでしょう。