2007年02月13日03:00 カテゴリ書評/画評/品評 書評 - なぜ勉強するのか? 本書のタイトルは、これで正しい。 なぜ勉強するのか? 鈴木光司 常々「学習」を「勉強」と呼ぶなと言っている私が、なぜこの本のタイトルは正しいと言っているのか? その理由は、この設問の答えにある。 p.40 だから、もし子どもに「なぜ勉強しなければならないの?」と訊かれたら、親は「社会をよりよくするためだ」と自身をもって答えなければなりません。 この台詞は、勉めて強いることなしには出て来ない。もしこの台詞を勉めることも強いることもなしに出したのだとしたら、そいつは掛け値なしの馬鹿だ。 しかしこれは、勉めて強いてでも、誰かが言わなければならない言葉なのだ。 目次 第1章 すべてに通じる理解力、想像力、表現力 第2章 明晰に、論理的に、分析的に 第3章 正しい学習法 第4章 世界に通用する論理 第5章 未来