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MovieとReviewに関するwebmarksjpのブックマーク (9)

  • 超映画批評『それでもボクはやってない』98点(100点満点中)

    『それでもボクはやってない』98点(100点満点中) 2007年/日/カラー/2時間33分/配給:東宝 すべての男が見るべき大傑作 2006年の総評でもちらと触れたが、昨年私が見た数百映画の中で、もっとも面白かった映画がこれである。痴漢冤罪という、誰にでも実感できる切り口で日の刑事裁判の抱える問題点を描いた社会派映画。しかしながら堅苦しさはゼロで、娯楽度満点。先が気になる度がきわめて高いストーリーと、へぇ連発のディテール。どこをとっても完璧に限りなく近い、まさしく年度を代表する傑作といえる。 主人公のさえないフリーター(加瀬亮)は、満員電車から降りたとたん女子中学生に手首をつかまれた。駅員室に連れて行かれた彼は、覚えのない痴漢を頑強に否定。すると警察がやってきて留置され、そのまま裁判を闘うことになるのだった。 この映画の上映時間は147分。一見長大に思えるが体感時間はその半分程度、

  • 超映画批評『明日、君がいない』97点(100点満点中)

    『明日、君がいない』97点(100点満点中) 2:37 2007年4月21日、渋谷アミューズCQNにてロードショー 2006年/オーストラリア/99min./配給:シネカノン ほかのどんな巨匠にも作れない映画を目指した点が立派だ この職業をやっていると、毎日各社から膨大な数の試写状が届く。ためしに今手元にあるのを数えてみたら40枚以上あった。非常に残念だが、物理的な時間不足によりそのすべてを見ることは出来ない。やむなくスケジュールに合う中から、何か気になる作品を選ぶことになる。 私が『明日、君がいない』の試写会に行こうと思い立った最大の理由は、この映画の監督ムラーリ・K・タルリは、なんとこの映画を19歳のときに作り始めたという一点にあった。しかも、カンヌ国際映画祭で好評だったという。アカデミー賞よりカンヌの評価に共感する事が多い私としては、どうしてもこの作品を見ておきたかった。 舞台は現代

  • 【2ch】ニュー速クオリティ:観るまでバカにしてたのに観たら面白かった映画

    読んで字のごとく 「観るまでバカにしてたのに観たら面白かった映画」を挙げていくスレです。 ●スレタイの趣旨に沿ったものであれば基的になんでもおkです。 以下テンプレ。 【タイトル】 【観る前】 【観た後】 ●before→afterの豹変っぷりを笑いたいネタスレですので一応。

  • 小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇) - ちょっと吾朗を全力で擁護してみる

    そんな訳でオレはゲド戦記で『楽しめた』訳なんですが、ご存知の通り現在ネット上で吾朗氏への猛烈なバッシングが巻き起こっていて、それが映画に対する非難ならまだいいんですが、単なる人格攻撃になってまして、しかもそんなサマがブログで言及されて"映画は観ていないが吾朗は最低な奴だ"みたいな事を平気で言う輩が大量にいらっしゃるようなので、後だしジャンケン的ではありますが、ちょっと片っ端から反論してみようかと思います。 id:otokinokiさんdis。 いま「ゲド戦記」に問われているのは、宮崎吾朗がジブリを継ぐに足る正当性があるかという点だ。 だが試写会評を見る限りでは、どうやらそれは失敗したようだ。日のアニメ文化がいかに継承されていくかという行く末を鑑みてそう思った。 さて次の企画は - ジブリ継承の正当性が問われはじめた? 宮崎吾朗「ゲド戦記」に巻き起こる暗雲 やっぱり現在の吾朗バッシングシー

    小野マトペの業務日誌(アニメ制作してない篇) - ちょっと吾朗を全力で擁護してみる
  • オレの書いた「スターウォーズ」評を配給会社が検閲! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記

    これは「スター・ウォーズ/エピソード3 シスの復讐」に関してオイラがBという雑誌に書いた原稿を映画の配給会社が添削してきたものです。 「スター・ウォーズ」の配給会社は、今回、「事前に原稿をチェックしたうえで写真の貸し出しを検討する」という方針をとっています。 で、オイラが某A誌とB誌の「連載コラム」に書いた批評が両方ともNGをらいました。 こっちは試写会じゃなくて自腹で劇場で観てるんだがな。 両誌の担当者ともに骨のある人で、「写真を貸さないのなら写真欄空白のまま、原稿に手を加えずに載せましょう」と考えてくれたんだが、 先方はA誌に対して「このままこれを掲載するなら、今後のおつきあいも読者の試写招待もありません」と、言ってきた(これは一種の脅迫のように聞こえますよね?)。 B誌の方は同じ号に先方が広告を出していた。雑誌はクライアントには逆らえない。 文章を売る相手は雑誌社なので彼らの意向に

    オレの書いた「スターウォーズ」評を配給会社が検閲! - 映画評論家町山智浩アメリカ日記
  • 聖域に住まう人々の生態「スパルタの海」 - 深町秋生の序二段日記

    すごいものを見てしまった。先日、小説の取材でちょっと上京したのだが、その折に渋谷のシネマヴェーラで封印映画の「スパルタの海」を見てきた。 これは83年に戸塚ヨットスクールのスパルタ教育について映画化したもので、ちょうど公開となったところで相撲部屋よろしく暴行致死事件が明るみになってお蔵入りとなった作品である。 戸塚ヨットスクールを支援している団体がこの映画の権利を東宝東和から買い、DVDを通販で売っているという話を聞き、正直なところスパルタ教育が好きな都知事イズムに染まった人達向けのくだらないプロパガンダ映画だと思っていたのだが、それは大きな間違いであった。人の価値観を揺さぶる薫り高い文学性を感じさせる怪作品であった。おそらくそのノリは「シグルイ」や梶原一騎のカラテ作品や「愛と誠」、それにリチャード・バックの「かもめのジョナサン」のような現代社会とは相容れない(同時に人を魅了してやまない)

    聖域に住まう人々の生態「スパルタの海」 - 深町秋生の序二段日記
  • 超映画批評『大日本人』20点(100点満点中)

    『大日人』20点(100点満点中) 2007年6月2日、全国松竹系にてロードショー 2007年/日/配給:松竹 幼児の積み木遊びがごとき ダウンタウンの松人志初監督作である作は、同じくお笑い出身ながら専業監督以上の実績と評価を得ている北野武の存在により、過剰なまでの期待と話題性を背負っている。カンヌ映画祭で監督週間へ出品という最高のハクをつけ、北野映画最新作と同時期に公開するという完璧な戦略により客の入りも上々だ。今回、私はこれを、地元亀有の映画館で初日に見た。 一見しょぼくれた中年男の大佐藤(松人志)は、テレビの取材を受けていた。意外にも彼は、代々世襲される日の伝統的職業の6代目にして最後の一人なのだった。取材陣は彼に密着し、その庶民的な暮らしぶりを伝えるが、突然防衛庁らしき方面から連絡が入ると、大佐藤はスクーターで変電所のような奇妙な施設に急行する。 何も知らない人がみたら

  • エヴァとヱヴァは別物のようだ - 最終防衛ライン3

    9/4 追記新世紀エヴァンゲリオンと新劇場版ヱヴァンゲリヲンの相違 再構築 で相違点を再構成。 映画の日に「新劇場版ヱヴァンゲリヲン」を見てきました!やっぱり映画は公開初日に見に行かないとダメだぜ!それが無理なら、絶対映画館で見るべき! 総集編で、特にネタバレも無いだろうなと思っていたら、まさかまさかでしたよ。そりゃ、たけくまさんも “アレ”を見てきた と内容を濁して書きますわ。今から来年公開予定の「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破」が楽しみ。 予告編 劇場にもよるでしょうが、年齢層が若いというか20代の中に高校生が若干混じってる感じ。全体的に、エヴァ直撃世代じゃなくて、その下の世代が多い気がしました。エヴァ現象を体験できなかった人が見に来たのかなーって感じ。 映画を見に行ったら予告編を見るのも楽しみであります。で、流れた予告編が色々酷すぎるw。予告編前のアニメイトのCMもどうかと思ったが。

    エヴァとヱヴァは別物のようだ - 最終防衛ライン3
  • キングコング凄ぇ!: たけくまメモ

    クリスマスまでに締め切り3と課題採点もあり、また26日には初のOFF会もあるというのに、うっかり『キングコング』を見に行ってしまいましたよ! いやあ凄かった。俺もこれまでに相当な数の映像を見てきたつもりですが、ひさびさに圧倒的な、言葉で形容できない何かを見せられた感じがしました。 これを作った人は正直、キチガイだと思いました。 いやまあ、中身はキングコングですからね。だいたいまあ皆さんご存じの通りの展開なんですけども、子供の頃から大のコング・マニアで、12歳の頃に自主映画でリメイクまで試みたというピーター・ジャクソン監督の「わてコング好っきや~、コング撮れたらもう死んでもええねん!」という魂の叫びが全カットに炸裂する、気合いの入りまくった一作に仕上がりました。まさに「漢の映画」です。 来90分くらいでできるような話を、186分(3時間6分)に渡って超大作化したわけなんですけれども、全編

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