近ごろ世間では、新しく発生した宗教を新興宗教とは呼ばなくなっているようです。これは過去に新興宗教が「淫祠(いんし)邪教」「ニセ宗教」「類似宗教」などと呼ばれ、既成宗教と区別され、いかがわしいものとして扱われていた経緯があり、そうした悪いイメージを払拭したいらしいのです。そんなわけで最近では「新宗教」「新・新宗教」などと呼ばれることが多くなっているのです。 でも当サイト「百禍繚乱」では、これらのものを新興宗教という呼称で統一します。いかがわしい、胡散(うさん)臭い存在であることは昔も今も変わりませんし、開教から100年以上経っていようが何しようが、邪はどこまでいっても邪だからです。 ●新興宗教の発生形態 通常の既成宗教の場合、まず教え(教典・教義)が先にあって、それを人々への救済理念として形成されました。 しかし新興宗教の場合はある意味この逆で、まずは教祖となる人物が神や仏の啓示を受