私が、大工として家づくりをはじめたのは24 歳の頃、田舎の大工親方の下で修行をはじめました。当時は何もかも、すべて手加工の時代、道具の使い方、作り方から始め、すべて真っ向から木に立ち向かいました。真剣に、自分の目や触れて確認をして加工に入りました。 手を加えることにより、木は家の一部となり、住む人に安心と癒しを与えます。そんな、日本の気候や風土に合った、当時こだわりの和風建築をデザインと匠の腕をこれみよがしに造っておりました。 ある日、一人のお客様との出会いで、家造りに対する考えが一変しました。お客様から「大工さんは、暖かい家ができないですか」、出た言葉が『高気密高断熱』でした。 幸い、勉強する時間と予算をいただいたので、いろいろ情報を得て高気密住宅にたどり着き、『いい家が欲しい』との出会いがあり、著者の家づくりに対する、熱意に感動しました。『住み心地』という大事な問題を自分の家造りは考え