食品関連労働者の賃金改善を訴える、2015年のシカゴでのデモ。全米各地で同様の運動が展開されているが、とりわけ、女性や有色人種の間で問題は深刻だ。(PHOTOGRAPH BY SCOTT OLSON, GETTY IMAGES) リンゴの収穫からパック詰め作業、トラックの運転、スーパーの販売、ファストフードのレジまで、米国では全労働者の7人に1人が食品関連の職に就いているが、彼らの生活は苦しくなる一方だ。食品チェーン労働者連合(FCWA)とソリダリティ・リサーチ・センターが11月14日に発表した報告書によると、その多くは自分が食べるものを買う余裕さえないという。特に、女性と有色人種の間で問題はより深刻になっている。 2016年の食品関連労働者の数は2150万人で、低所得者を対象とした政府の補助的栄養支援プログラム(SNAP)の受給率は13%と、ほかの業種の平均6%と比べて高い。また、201
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