前回は、ドミニカ共和国から帰国し、達川監督の方針の下、厳しい練習が行われていたファームの秋季練習に合流したところまでお伝えしました。 9月29日。この日の朝、嬉しいことがありました。食堂でスポーツ新聞を手に取り、広島版のページを開いて見るとそこには、「広池、指名OK」という見出しで私についての記事がありました。内容は、「テスト生としてドミニカに渡り、カープの施設で練習を続けて来た広池をドラフト指名することがルール上問題ないという見解を連盟が示した。」というものでした。球団側がそういった問い合わせを連盟にしていたことがとても嬉しく、ドラフト指名が少し現実味を帯びて来たように感じました。 大いなる希望を抱きながら取り組んだ翌日の由宇球場での練習。ブルペンでの立ち投げの捕手を務めたのはなんと達川監督でした。 「ほれっ!思いっ切りほうってみい。遠慮せんでええからの。」 一瞬、緊張を覚えまし