プラスボタンで拡大、マイナスボタンで縮小、ドラッグ(スマートデバイスの場合はスワイプ)で移動して操作してください。 ヘルマン・ツァップ Hermann Zapf 私が1988年にタイプバンクに立ち寄って林隆男さんと日本語の字形について語り合った時、彼に筆で何か日本語を書いてくれないかと頼まれました。 私に筆で何か日本語を書いてほしいという依頼は、1982年と1988年の2回の日本訪問中にも度々ありましたが、私はその度にそれを断っていました。 というのも私の日本の手書き文字に対する敬意があまりにも大きかったからです。 タイプデザイナーであれば、どんな言語でも―例えそれがアラビア語やヘブライ語であっても―まねて書くことができます。しかし、日本の書道をまねようなどとはだれも思わないでしょう。 なぜならこの日本の美術の極みは、まず、その師に書き方を学ぶところから始める必要があるからです。師の情け容