高次脳機能障害(こうじのうきのうしょうがい)とは、主に脳の損傷によって起こされる様々な神経心理学的障害である。主として病理学的な観点よりも厚生労働省による行政上の疾患区分[1][2]として導入された概念であり、異なった原因による複数の疾患が含まれる。それぞれの症状や治療について、詳しくは脳血管障害といった病理学的な観点から論じられる。 概要[編集] 高次脳機能障害という用語は、メディアや行政で用いられるが、精神医学・神経学・生理学などの医学分野においてはあまり使われていない[3][4]。 その障害は外からでは分かりにくく自覚症状も薄いため隠れた障害と言われている[要出典]。 よく、一言で「高次脳」と略されるため、脳内にそのような部位があるのか、と勘違いされることがあるが、そうではなく、分かりやすく記すれば「高次の脳機能の障害」ということである[5]。 定義[編集] 学術用語としての「高次脳