体のさまざまな組織になるヒトのES細胞から、大きさが1センチほどの「腸」を作り出すことに、国立成育医療研究センターのグループが成功しました。タンパク質や水分を吸収するなどヒトの腸とほぼ同じ機能をもち、便秘薬や下痢止めにも反応するということで、グループでは腸の難病の治療法の開発などに役立つとしています。 内部には、ヒトの小腸と同じように栄養を吸収する「柔毛」と呼ばれる突起があり、収縮運動をしてタンパク質や水分を取り込む様子が確認できました。また、医療現場で使われている液体の便秘薬をかけると、ヒトの腸が便を排出する際行うのと同じ収縮運動を始め、反対に下痢止めをかけると、収縮運動をしなくなるなどの反応も確認できたということです。 グループによりますと、ヒトの腸とほぼ同等の機能をもつ小型の「腸」ができたのは初めてだということで、「クローン病」や「潰瘍性大腸炎」など完治が難しい腸の難病の治療法の開発
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