熊本地震の震源が、大地がぶつかり合ってひずみが集中している一帯と重なっていることが、京都大防災研究所の西村卓也准教授(地震学)の、GPS(全地球測位システム)を活用した地表の動きの分析などから判明した。 全国約1300カ所にあるGPS受信機内蔵の国土地理院の電子基準点のデータから、九州各地の地表の動きと、震源の位置の関係を調べた。 大分や宮崎は、南海トラフでフィリピン海プレートが陸側プレートの下に沈み込む影響で押されている。中国地方が動かないと仮定した場合、大分中部の基準点は西に最大年約1・5センチ(2005年~09年の平均)移動。一方、長崎や佐賀は中国大陸側から押されている影響などで南東方向に、熊本北部は南にそれぞれ約0・5センチ(同)など、方向や量が異なっていた。 西村さんによると、地表の動く向きや量が変わる境目は大地同士がぶつかるなどしてひずみがたまっている。活断層の存在が知られてい
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