東京電力福島第一原子力発電所では、放射性物質に汚染された地下水が海に流出していることが明らかになり、問題は深刻さを増しています。 国はこの問題の抜本的な解決を目指し具体的な対策の検討に乗り出しました。 事故から2年5か月になる今になって、なぜ、このような動きが出ているのか、科学文化部の沓掛慎也記者が解説します。 国が抜本的対策を検討 福島第一原発では、事故で放出された放射性物質が建物や地表に付着したり地下の水に混じったりと、さまざまな形で存在しています。 そこに、原発の山側から1日およそ1000トンという大量の地下水が流れ込んでいて、汚染水を増やし、その一部が海に流出しているのです。 この汚染水の問題を検討する国の有識者会議が8日、開かれました。 環境や地下水の専門家、それに東京電力の担当者などがメンバーです。 会議で茂木経済産業大臣は、抜本的な対策を講じるよう指示しました。
つくば市および東京より発信しています。原発事故関係のニュース満載のブログです。 このブログでは、公表されたデータを元に自分なりの解釈を加えています。 元になったデータは全てリンクで示しますので、ご自分で確認して判断してください。 ←左の写真は2011年の北海道旅行の時の写真です。 昨日、NHKにおいて港湾内への汚染が少しずつ続いているという報道がありました。動画付きなのですが、数日でWebサイトからなくなってしまいますから、まだ見ていない方はお早めに見た方がいいと思います。 (動画のないWeb魚拓はこちら) 今日はこれに関する話を少し書きます。 3/17追記:2月の段階で神田先生の英語の論文がでていることを教えていただきました。後日この論文を読んで追加、修正などあれば対応します。 http://www.biogeosciences-discuss.net/10/3577/2013/bgd-
東京電力福島第一原子力発電所の専用港で、海水の放射性セシウムの濃度がほとんど下がらなくなっていることについて、東京海洋大学の研究グループが試算したところ、汚染水の流出が止まったとされるおととし6月以降も、1年間で事故前の排出限度の73倍に当たる放射性セシウムが専用港に流れ出た可能性があることが分かりました。 研究グループは、詳細な調査を実施すべきだ、としています。 東京海洋大学の研究グループは、福島第一原発の専用港で海水に含まれるセシウム137の濃度が、去年春以降、高いところで、国の基準を上回る1リットル当たり100ベクレル前後からほとんど下がらなくなっていることから、原因の究明に役立てるため独自に試算を行いました。 試算では、専用港の海水は、海流や潮の満ち干で1日に44%が入れ替わると推定され、セシウム137が公表されている濃度になるには1日当たり80億から930億ベクレルが流れ込んでい
それは私が『原子力防災─原子力リスクすべてと正しく向き合うために』という本に出合ったからだ。3.11後、原子力発電所事故に関する文献をあさっていて、この本を見つけて読んだとき、椅子から転げ落ちそうになるほど驚いた。 福島第一原発事故、そのあとの住民の大量被曝など、原発災害すべてについて「そうならないためにはどうすればよいのか」という方法が細部に至るまで具体的に書かれていたからだ。逆に言えば「これだけの災害が予想できていたなら、なぜ住民を被曝から救えなかったのか」という疑問が心に焼き付いた。 私がずっとフクシマ取材で「答えが見つからない」「答えを見つけたい」と思っている疑問は「なぜ、何万人もの住民が被曝するような深刻な事態になってしまったのか」「どうして彼らを避難させることができなかったのか」だ。だから「どんな避難計画があったのか」「どんな訓練をしてきたのか」を福島県や現地の市町村に聞いてま
東京電力福島第一原発の事故で、大気に拡散した放射性物質が、およそ40日間かけて地球を1周し、世界中に広がった可能性が高いことが、福島大学の研究グループの調査で分かりました。 気象学が専門の福島大学の渡邊明教授の研究グループは、原発事故のおよそ2か月後の去年5月から福島市の大学の屋上で、大気中の放射性物質について毎日、調査を行いました。 ことし4月までの調査結果によりますと、調査開始からの1か月間の大気中の放射性物質の濃度は1立方メートル当たり平均で0.0048ベクレルでしたが、およそ10か月後のことし3月では、およそ0.0007ベクレルで85%程度減少したということです。また、全体的には濃度が下がっている一方、40日周期で増加と減少を繰り返していることが分かったということです。 研究グループは、拡散した放射性物質が大気と共におよそ40日間をかけて地球を1周し、世界各地の地上にちりなどと共に
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く