ハワイに住むようになって数年の間、ケーキを食べることはありませんでした。初めて食べたハワイのケーキが、衝撃的な味だったからです。見るからにドギつい色のクリームで飾り立てられ、ひと口食べるとまるで砂糖がジャリっと音を立てるようなこってこての甘さ…。それ以来、ケーキは日本に一時帰国したときのお楽しみすることにしていました。 ケーキはイマイチですが、ハワイのB級スイーツと呼ばれるものはなかなかの評判。代表的なものでは、揚げたドーナツに砂糖やシナモンをまぶした「マラサダ」や、ココア味のカスタードが入ったシュークリームに、さらにクリームをのせた「ココパフ」、アイスクリームやモチ(だんご)をトッピングして食べるのがお決まりの「シェーブアイス」などなど。ロコの食生活からは切っても切り離せないスイーツで、どれも確かにおいしい。でも日本のスイーツに慣れた舌を持つ私には甘すぎるように感じられ、スイーツそのもの