「事実をありのままに言えですって!・・・そんなことは、たぶん大きな町全体を見渡したって、日に二度も起こっていやしませんよ。それに話を聞く方だって、話し手より機嫌がいいとは限らないでしょう。 だから、話したとおりに聞いてもらえるっていうことも、大きな町全体を見渡したって、日に二度あるやなしやってことになるのです」 (ディドロ(1984)「宿命論者ジャックと主人」より引用) ・ ・ ・ 大きな町を見渡しても、「話したとおりに聞いてもらえるひと」は、この世には、そう多くはない。 人材開発などの「ひとと組織」にまつわる分野で仕事をしておりますと、研究の傍ら、研修やワークショップに登壇する機会が与えられることがあります。 僕の行う研修では、僕が一方向にレクチャーするのは、たいてい全体の3分の1くらい。残りの3分の2は、参加者の皆さんがディスカッションをしたり、相互にヒアリングをしたりします。 登壇す
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