名横綱と呼ばれた双葉山がつくった名門・時津風部屋で起きた序ノ口力士の急死事件をトップニュースで取り上げた。 事件が起きたのは、名古屋場所を控えた今年6月25日から26日にかけて。当初は、斉藤俊さん(当時17)=しこ名・時太山=が愛知県犬山市のけいこ場で、ぶつかりけいこ中に急死したという話だった。師匠の時津風親方(元小結・双津竜)も初めは「私が大事な子供を死なせるようなことはありません」と語っていたのだった。 状況がガラリ変わったのは、斉藤さんの遺体が遺族のもとへ搬送されてから。初め同部屋では遺体を火葬にして返す意向だったようだが、遺族が待ったをかけた。そして送られてきた遺体を見て仰天したという。 棒で殴られたような傷跡が、目、鼻、口、腕など体中いたるところに。父親は「親方が言うように通常のけいこでこんな傷ができるのか?」と疑問を持った。 行政解剖の結果、長時間かけて、繰り返し暴行を受け血圧