安田記念をウオッカ、スプリンターズSをスリープレスナイトが勝ったのに続いて、晩秋の短距離G1を制したのも牝馬、ブルーメンブラットだった。今年のマイルCSは前半も後半も46秒3という全く同じラップになったが、これは去年とほとんど同じ内容。どの馬も力を発揮できる一方で、極端な競馬をする馬には苦しい展開である。ブルーメンブラットは吉田豊が内々でロスなく折り合わせ、 4角でも前が開くと信じて内を突いた完璧な競馬。もちろん、前走でカワカミプリンセスを退けた充実度は目を見張るものがあったが、牡馬一線級を完封できたのは鞍上の腕によるところが大きい。ビシっとやっての10キロ増だそうだから、本当に調子も良いのだろう。キャロットクラブの所属馬で、来春以降は走れない規定があるため、 G1優勝を花道に繁殖入りするようだ。惜しい気もするが、亡き父、アドマイヤベガの血を次の世代へ繋いでほしい。 1番人気のスーパーホー