インターネット上で、個人が日記風に書き込んで簡単に情報発信できる「ブログ」が人気だ。米国ではブログがスクープを連発したり、大手メディアと争ったりする場面も出てきた。ブログは今後、従来のメディアとどう融合していくのか――。「ブログ 世界を変える個人メディア」を出版した米国人のダン・ギルモア氏と、日本でブログ関係のベンチャーを手がける伊藤穣一氏に語り合ってもらった。(司会・服部桂) ――ブログとかかわるきっかけは? ギルモア 90年代半ばにシリコンバレーに移ってネット関連の取材をするようになった。99年に初期のブログと出合い、自分のサイトも始めてみた。読者が情報を送ってくれ、私より多くのことを知っていると感じた。 ブログは、取材ばかりか読者との意見交流にも役立ち、ニュースの伝え方が講義から会話のようになっていく。そうしたメディアの変化を本に書こうと思い、ブログで草稿を公開し、読者に貴重な意見を