これまでは物体表面での反射として完全拡散反射と完全鏡面反射のみ扱ってきた。ただ現実世界はほとんどが光沢のある表面(光沢面とする)なので、リアルな画像を生成するには光沢面のサポートが必須である。とくにぼやけたハイライトは3DCGの醍醐味(?)である。今回はそれを実装してみる。 0. Progressive Photon Mapping法に特化 その前に・・・ 前回記事では、従来のPhoton Mapping法を用いたレイトレーシングプログラムに対し「オプションとして」Progressive Photon Mapping法(以下PPM法)による画質向上の機能を追加した。しかし作ってみると、このPPM法はこれまでのプログラムに比べ、かなり容易に表現力の向上が可能になるとわかった。たとえば「ちゃんとしたアンチエリアシング」や今回取り組む光沢面などである。 逆に、PPMでないと光沢面などの効果をシン