ギリシア語で著されたイソップ寓話集の中で、蝉(tettix)という語が登場するのは、以下のとおり。 〔〕内の数字は、ペリー校訂本"Aesopica"の番号、「」は、中務訳〔岩波文庫本〕による題名。 バブリオス(Babrius)の"Mythiambi Aesopici" 〔正確には「バブリオスによるイアンボス詩形のイソップ風寓話集」。バブリオスは紀元後1世紀後半、キリキアの出身と考えられている。作品はイアンボス詩形の一変種であるコリアンボスという詩形で書かれたギリシア語韻文。143話がほぼ完全な形で伝存〕 Section 2, Fable 140 〔373「蝉と蟻」〕 Fabulae Fable 114 蟻と蝉〔373「蝉と蟻」〕 Fable 195 驢馬と蝉〔184「驢馬と蝉」〕 Fable 245 蝉と狐〔241「蝉と狐〕 Fable298 人間と蝉〔387「きりぎりすを捕る男」[註1]