80年代のアメリカSFの新しい波 ”サイバーパンク” が、アメリカのみならずヨーロッパや日本でも大きな話題になっている。この話題の起爆剤となった作品といえば、もちろんウィリアム・ギブスンの「ニューロマンサー」。 ギブスンの作品はその後も、短編集「クローム襲撃」、長編「カウント・ゼロ」が異例の速度で次々と翻訳出版されている。そしてもうひとり、壮大な宇宙SF「スキズマトリックス」を代表作として、ギブスンとともにこのムーヴメントを牽引し、 サイバーパンクの作家たちのアンソロジー「ミラーシェード」をまとめるなど、理論的な中核を担っているのが、ここに登場するブルース・スターリングである。 サイバーパンクとは何か。これは現在進行中のムーヴメントであり、その実体を端的に説明するのは容易ではない。たとえば、カルト・ムーヴィーとなった「ブレードランナー」に描き出された世界。 確実に日常へと侵食するハイテクと
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