キヤノンの工場新設工事受注などに絡む脱税疑惑で、法人税約10億円を脱税した疑いが浮上したコンサルタント会社「大光」(大分市)の大賀規久社長(65)。グループ3社で受け取っていた「口利きの見返り」などは3年間で30億円を超えていた。表の手数料、協力会社からのキックバック、そして裏金手渡し。鹿島などは大賀社長の言いなりとなり、リベートの要求に応じていた。 関係者によると、大賀社長は、キヤノンの工事で口利きの依頼を受けた業者が受注に成功すると、受注額の数%分の「コンサルタント料」の支払いを求めたという。 大賀社長が影響力を発揮したのは「キヤノン矢向事業所」(川崎市)の電気設備工事や、「大分キヤノン大分事業所」(大分市)、隣接する「大分キヤノンマテリアル」のプリンターカートリッジ工場(同)の土地造成・建設工事など。それぞれ2003年~06年にキヤノンや大分県土地開発公社が発注した。 これらの工事を