新宿の文化学園服飾博物館に立ち寄った後、甲州街道からふらっと脇道に入ると興味深いものを見つけた。 細い道の両脇に団地が5棟並んでいる。 表通りの喧騒が嘘のように、しんと静まり返っていて建物からは人の気配が全くしない。 団地の出入口には針金がいくつも渡されていて、あちこちに注意書きがぶら下がっていた。 そこに書いてあるのは、国有地であること、立ち入り禁止、監視カメラで撮影していることなど。 ずいぶんと物々しい。 侵入者防止のためなのか、建物はベニヤ板で塞がれている。 かつて住んでたこども達が遊んでいただろう遊具も、錆で赤茶色に染まっていた。 すっかり錆びていて何につかわれていたか分からない表示。使われなくなってからどれだけ経っているのか……。 なんで新宿のど真ん中に、こんな風に時が止まったかのような建物があるんだろう。 GoogleMapによると千駄谷住宅と記載があったので、その名前で検索し