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文章とマイノリティに関するwuzukiのブックマーク (1)

  • 遺族、美談、呪い|嘉島唯

    人は、ストーリーを生きてしまう。多分、それが最も顕著になるのは「死」を目の当たりにしたときだと思う。 母を看取る時、幼い私を目の前に、彼女は私に何も言わなかった。ただ、眠るように、いつ息が途絶えたのかもわからないぐらい静かにこの世を去った。ただ、息が途絶えてから彼女の体がどんどん硬直していった。人は死ぬと冷たくなって、びっくりするぐらい固くなる。ここには何のストーリーもない。 でも、周りの大人達はなんだか妙だった。「劇的な死だったわね」と言うのだ。認知の歪みを感じて妙な気持ちになった。葬儀のときもずっと違和感を覚えていた。大人たちは「お母さんは心のなかで生き続ける」とか「さぞ無念だったでしょう」とか、やたらと綺麗な言葉を投げかけてくるのだ。母の病床には、部屋には百合だとか蘭が飾られていて、それらの言葉は白い花によく映えた。 慰めの言葉は、きっと気遣い。母という大きな存在を失った幼い子どもを

    遺族、美談、呪い|嘉島唯
    wuzuki
    wuzuki 2019/08/05
    やっぱり唯さんの書くものは好きだなぁ。記事自体はもちろん、書いたものから伝わってくる、記者としての姿勢も尊敬する。/ 好井裕明『差別言論』はずっと気になっていたけど未読。チェックしてみようかな。
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