cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日
11月16日夕方、私は埼玉県北部の県道沿いを、ビールのロング缶12本が入ったコンビニのビニール袋を手に歩いていた。目的は最近話題の群馬・埼玉両県での家畜窃盗事件の取材だ。 事前に目星をつけていたアパートの部屋に向かい、アポ無しでインターホンを押すと、髪の毛を茶色く染めた東南アジア系の若者が顔を出した。私が連れてきたベトナム難民2世(日本育ち)の友人が、事前の打ち合わせ通り、ネイティヴのベトナム語で一気に畳み掛ける。 「やあ、お兄さん! 元気かい? ビールを飲まないか? ああ、こっちにいるのは日本人の記者だ。警察じゃないし、お兄さんに危害を加えるわけじゃないから安心してね。さあ、一緒に乾杯しようぜ!」 若者ははじめ驚いた表情を浮かべたものの、初対面にもかかわらず私たちを部屋に上げてくれた。この部屋は技能実習先から逃亡したベトナム人不法就労者たちのアジトである。最近、同居していた仲間8人のうち
この文章は、あくまでも個人の見解です。あらゆる個人や団体、媒体は全くの無関係です。小さく小さく大事に積み上げてきたものが、一発の爆弾投下でバラバラにされたような、そんな気分だった。 先日、友人がドキュメンタリー番組に出演した。結婚をしないことを前提に妊娠する「選択的シングルマザー」(本人は確か「非婚出産経験者」と言っていたかと思う)の彼女が共同保育をして周りの人に支えられながら保育をしている。“生物学上のお父さん”には当初、「同居はしない」、「認知もいらない」と言っていたが、出産をし、月日が経つ中で揺れ動く2人の心に焦点を当てた、というのが大筋のストーリーだったかと記憶している(これもあくまで主観である)。 リアルタイムで観ることができなかったのだけど、反応が気になって放送開始直後にハッシュタグを検索にかけた。目に飛び込んできたのは、目も当てられないほどの誹謗中傷の数々。率直に言って、愕然
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