見上げる書架に並んだ古い本の数々。 部屋のあちらこちらには、誰もが知る偉人たちによる筆跡が。 吊るされた電球からは暖かな光が灯り、その部屋を訪れた者をさらなる本の森へと誘っていく。 「さあ、こちらへいらっしゃい。“知の連鎖”の素晴らしさを、きみに見せてあげよう」 部屋の奥から語りかけてくるのは、この屋敷の主人だ。 そう。彼こそ地上のすべての知を司る、「書の番人」なのである────。 ……と、中二病全開の妄想を止められないほど魅力的なこの空間。 一体どこなのかというと、現在上野の森美術館にて開催中の[世界を変えた書物]展という展覧会の展示室なのです。 いやもうこの展覧会、すさまじいレベルで素晴らしかったんですけれど、信じられないことに入館無料! さらには写真撮影OK! 本当にそんな太っ腹で大丈夫? と心配になってしまうくらいでした。 本展は、金沢工業大学が所蔵するコレクションである“工学の曙
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