このコラムについて 売上高が半減し、利益が急増、株式の益出しなど「含み経営」は壁にぶつかり、企業年金は曲がり角に――。そんな事態もIFRS(国際財務報告基準=国際会計基準)の下では空想ではなくなる。企業の成績簿を作り、財務体質を映し出す基本ルールでもある会計基準が今、大きく変わろうとしている。IFRS強制適用は早くて2015年だが、既にそれに向けて日本基準はコンバージェンス(共通化)し始めている。日本基準はどう変わり、今も進化を続けているIFRSはどうなっていくのか。IFRSを上手く導入し、活用するためにまずはそこから押さえよう。 記事一覧 記事一覧 2010年10月5日 有給休暇、ストックオプションが会社を変える 有給が負債になり、数十億円の負担に 従業員へのストックオプションの扱いに日本基準とIFRSでは少し違いがある。例えば、社員に自社株などを付与するストックオプションの場合、双方と