小野打 現在は様々な数字がありますが、コンテンツ産業の規模は13兆~15兆円ぐらいでしょう。これを少なくとも5兆円ぐらい拡大するというのが政府の目標です。はっきり言って相当難しい。無理でしょう。 映画やアニメなどをDVDにして売るパッケージ販売にしても、テレビ放送にしても、カラオケやゲームセンターのような施設型サービスにしても、どれも大変です。 少子化によって、市場は縮小していきますからね。テレビの地上波も顧客が減っている。政府も業界も、海外でもっと売り上げを増やす必要があると言っていますが、それは重要かもしれませんが、本質的なことではないのです。 大量生産、大量消費というモデルが崩れているのです。インターネットの時代にはコンテンツは無料でほとんどが手に入るからです。 海外では実質の著作権料は5~7% ―― ネット時代のコンテンツ産業は、どのようなビジネスモデルが必要なのでしょうか。 小野