講談社はコラムニスト堀井憲一郎さんの著書「桂米朝と上方落語の奇蹟(きせき)」の出版を中止したことを11日、同社のホームページで発表した。同社広報室は「本の記述の中身をめぐって、関係者との認識の相違があったため」と説明している。 人間国宝である落語家桂米朝さん(87)の若き日の写真を表紙にあしらった単行本で、10月発売の予定だった。広報室によると、初版5千部が刷り上がっていた9月30日に問題点の指摘を受けた。10月初めの予定をいったん17日に延期したが、結局、出版そのものを取りやめたという。 同社はホームページで「編集上の都合で刊行を中止いたしました。本作品をご予約、また発売をお待ちいただいておりました読者の皆様、書店様に謹んでご報告とお詫(わ)びを申し上げます」と謝罪した。 最新トップニュース