スープが濁らない、透き通った清湯(ちんたん)ラーメン。そのようなラーメンの総称を、いつの間にか、マニアは「淡麗ラーメン」と呼ぶようになった。 「淡麗」とは本来、日本酒をはじめとする酒類の口当たりがすっきりと滑らかであることを意味する言葉だ。その言葉が、1990年代後半、ラーメンへと転用され、あっさりとしたスープを用いたラーメンを「淡麗ラーメン」と呼び習わすようになったのだ。 極めておおざっぱな分類ではあるが、「白湯(スープが濁っている)=こってり」、「清湯(スープが透き通っている)=あっさり」とみなすことは、概ね正しい。「『淡麗』はあっさりスープ、『あっさり』は清湯スープ、したがって、『淡麗』は清湯スープ」という、実にアバウトな三段論法によって、ラーメン好きの間では、淡麗系と言えば、スープの透明度が高いあっさりラーメンといった認識が定着している。 今回は、そんな淡麗タイプのラーメンを提供す