「第12節の試合がシーズンを決めることはない」 試合前日の記者会見でルイス・エンリケは正論を口にした。確かに、たとえそれがクラシコであっても、この時期の一試合が優勝の行方を直接左右することはない。 しかしベニテスはそうも言っていられなかった。 今回の頂上決戦を落とした場合、クビという形で“彼のシーズン”に大きな変化が訪れる可能性が生じていたからだ。 順位だけを見ると今季これまでのレアル・マドリーはそれほど悪くはない。が、結果に反して、ファンやメディアを納得させられるサッカーができているわけでもない。特に直近の2試合――1-0で勝利したCLのPSG戦と3-2で敗れたセビージャ戦――は内容が酷く、監督の手腕に懐疑的な視線を向ける人は増える一方……。 世界が注目するバルサ戦に際しては、何らかのてこ入れが行われることが期待されていた。 記者会見で「攻めにいく」とのみ答えたベニテス。 そこで注目され
![クラシコ大敗を招いたベニテスの迷走。レアルのフロント陣に迫る解任危機。(横井伸幸)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/3ac3912d9c8617068525dcef2b0ecbfd6ac24d86/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fnumber.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F2%2F1%2F-%2Fimg_2103867c5e26077a4b94f6ea062e5c67115983.jpg)