直前までに着ていた民族衣装を脱ぎ捨てて、鮮やかな彩りが加わり舞台は一気に華やかに染まる。大島優子さんは両頬のえくぼをいつもと同じように光らせながら、淡々と自分に関する重大な発表を伝える。自分たちのホームではない場所で、大晦日の国民的番組のけして長くない持ち時間を使って、彼女は巣を旅立つ決意を示した。会場では「エーッ」と驚きの声をあげる観客、何も知らされていなかったメンバーたちの呆然とした表情、事態を急速に飲み込み誰よりも早く涙を流す総監督・高橋みなみさん、リアルな反応が画面上で飛び交う中、大島さんはその空気を打ち消すように笑顔で「ヘビーローテーション」を歌い始めた。 2013年も応援ありがとうございました。 この場をお借りして、言いたいことがあります。 私、大島優子はAKB48を卒業します。 こうして紅白歌合戦に出演させて頂くのもこれが最後になりました。 感謝の気持ちを込めて、歌わせていた