石川県野々市町の金沢工業大が学内で、立ち乗りの電動二輪車「セグウェイ」を本格的に導入した。しかし、目的は「移動」ではなく、「コミュニケーションの活発化」。同大は「乗ると会話が増える」とするが、効果はいかに? セグウェイジャパン(横浜市)によると、欧米では警察官やテーマパークの警備スタッフがセグウェイで巡回すると、目立つために人から話し掛けられる機会が増加。長期間乗り続けると、徐々にあいさつや会話に積極的になり、サービス精神や業務意欲が向上する効果が報告されているという。 一方、同大では「キャンパスは社会との接点がないためか、あいさつが少ない。コミュニケーションは非常に苦労している課題」(企画調整課)といい、理系学生の口下手克服に以前から取り組んでいる。 そこで6月、同社のセグウェイ活用プロジェクトに「乗ることで学生間の会話を増やし、コミュニケーションを活性化させる」という計画で応募。