振り替え輸送とは、路線に輸送障害が発生したときに、あらかじめ定期券や乗車券を所持する利用者に対して「他社の経路外路線の無償利用」を実施する制度だ。輸送障害の原因は人身事故、車両故障、停電などだ。 残念なことに首都圏ではほぼ毎日のように輸送障害が発生し、運休時間が長引く場合に振り替え輸送が行われる。だから、運休=振り替え輸送実施、と結び付けて考える人は多いだろう。今まで当たり前のように「A社の路線が止まればB社の路線で」「B社の路線が止まればA社の路線で」と振り替え輸送が実施されてきた。しかし、これはあらかじめ取り決められたわけではなく、路線が止まったら自動的に発動する仕組みでもない。 関連記事 東京圏主要区間「混雑率200%未満」のウソ お盆休みが終わり、帰省先から首都圏に人々が帰ってきた。満員の通勤通学電車も復活した。国も鉄道会社も混雑対策は手詰まり。そもそも混雑の認定基準が現状に見合っ