いまTypstの学習を始めるとなると、一番重要な情報源となるのは何といってもTypstの公式のドキュメントでしょう。現状ではユーザによる解説記事はまだ絶対数が少なく、そこから“正解”の情報を導き出すのは極めて困難だからです。しかしこの公式ドキュメントにも弱点があります。 一つは「Typstの機能の全てを網羅しているため単純に量が多すぎる」ということです。チュートリアルから読み始めればよいことは明らかだとしても、それだけでは(特に日本語の文書を作成するには)不十分なので、他の部分も読む必要が生じます。そのときにTypstの機能全体の概略がつかめていないと「どこを見ればいいのか」が判断できません。 もう一つ、特に非プログラミング者にとって深刻な問題は「一部のページを読むのにプログラミングの知識1が必要になる」ということです。Typstのプログラミング言語は「容易に学習できること」に重点をおいて