『かぞくのくに』より (C)2011『かぞくのくに』製作委員会 ヤン・ヨンヒ監督が『ディア・ピョンヤン』『愛しきソナ』に続き手がける『かぞくのくに』が8月4日より公開される。ヨンヒ監督が自身の実体験をもとに脚本を執筆した初のフィクションで、1950年代から行われている北朝鮮への帰国事業を背景に、国家の分断に翻弄される家族のドラマを細やかな演出により描いている。今作に北の監視員役で出演する『息もできない』のヤン・イクチュンとヨンヒ監督に、撮影時の困難や日本と韓国の撮影現場の違い、そして監督として、俳優としての姿勢を聞いた。 奥にしまっている話を表に出すことによって、タブーをなくしたい(ヤン・ヨンヒ) ── 『かぞくのくに』はベルリン映画祭で上映されて、フォーラム部門C.I.C.A.E.(国際アートシアター連盟)賞を受賞しました。東西に分断されていた国ですが、ベルリンの人たちのこの映画に対する