3月末にストップ安が続いていた東京電力株に大量買いが入ったことが話題となったが、その投資家が香港のヘッジファンドだったことが市場関係者の話で分かった。「100億円以上の利益を上げた」との見方もあるが、その鮮やかな手口とは? 東電株が3日連続のストップ安となった3月30日。取引終了直前に大量の買い注文が入り、1株466円で4000万株、約186億円分の売買が成立した。 この買い手についてさまざまな憶測が広がったが、ある外資系運用会社幹部はこう明かす。 「香港に拠点を置くヘッジファンドです。“ヘッジファンド第3世代”と呼ばれる30代の日本人がトップで、日本株を運用しています。いまは新規の資金は集めていないため目立たないようにしていますが、年間70%のリターンを上げたこともあるなど知る人ぞ知るファンドです」 増資や再編、業績見通しの修正など企業の大きな動きを見越して売りや買いを入れる「イ