東京電力が福島第一原子力発電所2号機のタービン建屋で、通常の原子炉内の水の1000万倍という高濃度の放射性物質を含む汚染水が見つかったと27日午前、記者発表したことについて、東電は同日夜、「別の物質と間違ったため、違う計算結果が出てしまった」と釈明した。 東電によると、24日に作業員3人が被曝(ひばく)した事故を受け、24日から26日にかけて、1〜4号機のタービン建屋地下で見つかった汚染水について分析した。 2号機の測定値で突出していたのがヨウ素134だった。ヨウ素134は核燃料中のウランの核分裂で生成されるが、寿命(半減期)は53分と短く、半日で1万分の1以下に減る。ところが、半減期が8日のヨウ素131の100倍以上も出ていたことになっていた。 東電は27日午後に、同じ水をもう一度分析したところ、ヨウ素134と思っていた物質がほとんど減っておらず、分析データが似ているコバルト56と間違っ