大学マネジメントガバナンス特集 "強い"経営を目指して 中期計画の実質化 番外 ▽教学マネジメントの推進 "学生中心"へ教職の本格協働を 日本福祉大学常任理事 篠田道夫 ▽今こそガバナンス機能強化を 日米に見る金融危機への対応 桜美林大学大学院教授 船戸髙樹
前二回の連載では、第一回はWHOによる健康の古典的憲章とその改正の提案を述べ、第二回ではセリエによるストレス学説と健康障害について述べた。 今回は、ルネ・デュボス(1901-1982)による健康に関するダイナミックな、または健康の調整に関する考え方について述べたいと思う。ルネ・デュボスは、フランス生まれの生物学者であったが、その後米国に国籍を移して、ロックフゥェラーにて活動を続けた。彼の名著「人間と適応(Man Adapting)」には次の言葉がある。 「健康な状態とか、病気の状態というものは、環境からの挑戦に適応しようと対処する努力に、生物が成功したか失敗したかの表現であるということがこの主題である」 この考えは、古くはクロード・ベルナール(1813-1872)の次の名句に基礎を置くものといえよう。 彼は今日の水と電解質の生理学の基礎を作った学者とも言えるものと思う。次の体液に関する言葉
前回は、「健康」という漢字の持つ意味と英語の語源について述べ、人間は精密検査をすればするほど欠損が見つかり、完全な意味では人間に健康はありえず、病む生き物であると書いた。 では、WHO(世界保健機関)は健康をどのように定義したのだろうか。一九五一年に制定された憲章は次の通りである。 「健康とは、完全な肉体的、精神的及び社会的福祉の状態であり、単に疾病または病弱の存在しないことではない」 この定義はそれ以来今日まで変えられていないが、日本の中島 宏氏がWHOの事務局長に在任中、ホスピスの基本精神の指導者であり、かつWHOのコンサルタントを務められたロバート・トワイクロス教授(オックスフォード大学)の指導もあって、健康の定義案が次のように提唱された。 「健康とは、何事に対しても前向きの姿勢で取り組めるような、肉体および精神、さらにスピリチュアル的、社会的にも適応している状態をいう」 この説は多
聖路加国際病院理事長 日野原 重明 5.健康の新しい定義 以上述べたことは、私たちのからだにはいろいろの調節機構や防禦機構があって、健康が保持されるという説明です。 これらの生体のメカニズムは、生体の順応性を示しているのです。 有名な生物学者のルネ・デュボス(1901~1982)は、『人間と適応』の中で次のように述べています。 「健康な状態とか、病気の状態というものは、環境からの挑戦に適応しようと対処する努力に、生物が成功したか失敗したかの表現である。 以上のことを私たちの日常生活、社会生活に適用して考えると、健康とは、生体内外の極めてよい条件の中で、たとえば、箱入り人形の如く、内外からのストレスがなく、至適な環境の中で生体が正常に働くのが理想的な健康だと言うだけでなく、不利な条件、不規則な条件の中でも、よくその変化に順応できる、つまりうまくその条件に対応できる能力こそが、本当の健康であ
そもそも「Wholeness」を開設しようとしたとき、 わがスタッフのTさんが 「私たちのめざす医療の人間性というテーマは、 日野原重明先生をおいてほかにないと思う。 インタビューして、教えを受けたいよね」と 言い出したのが、始まりでした。 「大御所だし、ご高齢で、インタビューそのものが実現するかどうか」 「私たちのWholenessはまだ無名の小さなメディアだし、 快諾してもらえるとは思えない」といった控えめな声を尻目に、 Tさんは、さっさと日野原先生に関する資料を集めだし、 先生の行く先々の講演会、出版サイン会などの「追っかけ」を ズンズン始めてしまいました。 そうして、折あらばインタビューへのお願いを周辺の方々に託し、 ようやくインタビューが実現することになりました。 さて、日野原重明先生はどういう方なのかを、 私たちは改めてさまざまな雑誌や講演録で知るこ
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