連載最終回は、2015年2月時点でのOpenStackの最新版「Juno」のインストール手順を取り上げます。 RDOを使ったOpenStack Junoの構築 オープンソースのクラウド基盤としてOpenStackに注目が集まっています。OpenStackは、当初、NASAや米国の大手ホスティング企業であるRackspace社が取り組み、それにベンダー各社が追随した形で現在も開発が続いています。2015年4月にリリースが予定されている開発コードネーム「Kilo」の開発に貢献している企業の1位はHP、2位がRed Hat社であり、両社だけで36%に上ります。また、HP、Red Hat社だけでなく、SUSE CloudやCanonical社のUbuntu Serverのクラウド基盤もOpenStackがベースであり、主要なベンダーがOpenStackを使ったクラウド基盤を商用製品化しています。