性犯罪を審理する仙台地裁(川本清巌裁判長)の裁判員裁判で19日、男性被告が女性の首を絞めたかどうかを弁護側が争っていることについて男性裁判員が被告人質問で「両手か、片手でやったか関係ない。むかつくんですよ」と強い口調で発言した。裁判長は「そのへんで」と制止した。 男性裁判員はそれまで、被告に繰り返し質問。被告の供述に「反省しますとか、当たり前の答えしか返ってこない」と非難していた。審理対象は、10代女性への強姦(ごうかん)致傷罪に問われた結城一彦被告(39)。昨年10月、路上で自転車の女性を転倒させ、首を絞めて乱暴したなどとして起訴された。 弁護側は18日の冒頭陳述で、起訴内容を大筋で認めた上で、詳細な状況を争うことについて「さまつと受け取られるかもしれないが、刑事裁判の目的には事実の真相解明もある」と述べていた。