「またか」-。2005年8月に佐賀市で開かれた原子力委員会の公聴会でも九州電力が行っていた世論誘導行為。佐賀県内の市民団体や県議は「企業ぐるみのやらせ体質がさらに裏付けられた」と不信感を強めた。 反原発団体・玄海原発プルサーマル裁判の会の石丸初美代表は「やらせメール問題であれだけ世間を騒がせたのに、まだ隠していた。独占企業のおごりで、あきれる。九電は電気料金値上げの前に、全部洗いざらい言うべきだ」と憤る。 九電の一連のやらせ問題を追及している県議会。徳光清孝議員は05年12月の県主催のプルサーマル討論会と「同じ構図」と指摘、「隠せるものなら隠し、公になれば謝罪する。やらせメール問題の後も九電の体質は何も変わっていない」と断じた。 特別委副委員長の宮崎泰茂議員も「常習であり、国と通じ合った仲ではないか。許すことはできない。電気料金値上げはもってのほか」と批判した。原子力政策大綱がプルサーマル