交流 2013.9 No.870 台湾海峡をめぐる動向(2013 年 月∼ 月) サービス貿易協定の締結と「一つの中国」概念をめぐる動き 松本充豊(天理大学国際学部) はじめ関係者による業界への説明が続けられてい る。第 2013 年 月 21 日、中国・上海で行われた台湾・ 海峡交流基金会 (海基会) の林中森董事長と中国・ 海峡両岸関係協会(海協会)の陳徳銘会長による トップ会談で、 「海峡両岸サービス貿易協定」 (以 下、 サービス貿易協定) が締結された。これは 「両 岸経済協力枠組み協定(ECFA) 」の後続協定の一 つである。同協定の締結により、馬英九政権が発 足した 2008 年 決めは 月からこれまでに中台間で締結 された協定は 19 になった。馬総統は、 「この取り 年前に両岸が調印した ECFA の延長線 上にあり、それがカバーする範囲はさらに広くな り