日本の調査捕鯨船への過激な妨害行為を毎年、繰り広げている米環境保護団体「シー・シェパード」(SS)が今年、2船態勢で捕鯨船への追跡を準備していることがわかった。従来の抗議船のほかに、40ノット(時速約72キロ)を誇るバイオディーゼル船が加わる。SSのポール・ワトソン船長は「海洋で日本船に付きまとい、鯨の捕獲を邪魔する」と宣言している。 例年、調査は12月から翌年3月まで南極海で行われる。今回は6年連続となる妨害活動で、SSが2船態勢で臨むのは初めて。 鳩山由紀夫首相は従来の抗議船スティーブ・アーウィン号がオランダ船籍のため、10月26日、首相官邸で、オランダのバルケネンデ首相と会談した際、海上の安全確保に向けて、適切な対応を取るよう要請した。 これまで、スティーブ・アーウィン号は巡航能力で日本の捕鯨船に劣り、海洋で捕鯨船を発見しても振り切られることが多かった。2隻目のバイオディーゼル