西尾維新の戯言シリーズ。文庫化されてたので思わず書店で手に取った。なんつーの、ライトノベルに挑戦、みたいな感じで。1冊読んでもなんだかよくわからない。推理小説っぽいんだけど、何が「戯言」なの?思わず、1巻読んで、うーんなんなのだろう?と唸った。でも妙に色んなキャラが立ってる。魅力的なのだ。語りは一人称の「ぼく」の目線で語られていくんだけど、僕の語り口がおもしろい。全部読み終わって思うんだけど(シリーズ9巻中5巻読んだあたりでようやく気づいたんだけど)、これは1巻でつまらないとか判断したら勿体ない。勿体無さ過ぎる。じわじわ来る。「戯言」の雰囲気がなんとなく掴めて、僕の事がなんとなく掴めて行く。どんどん登場する魅力的なキャラに猛烈に惹かれて、世界にぐいぐい引きずり込まれる。 「ぼく」はいいヤツなんかじゃない。後ろ向きで、ダブルスタンダードで、クズで、そして、自分に強烈に重なる。物語が進むに連れ
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