ここにはとんでもない鉱脈がある 会話をするだけで、薬を飲まなくても、統合失調症などの精神病が、かなりの確率で回復する。 そんな画期的なことが本当に可能なのか。 日本でも関心を集めつつある、フィンランド発の「オープンダイアローグ」という精神療法。 昨年、米光一成さんによるこの記事を読んで、私もめちゃめちゃ好奇心を刺激されたひとり。 『精神看護 7月号』の「オープンダイアローグ」特集も買って読み、単行本が出るのを今か今かと待っていました。 そしていよいよ出ました。 『オープンダイアローグとは何か』。 オープンダイアローグの第一人者であるヤーコ・セイックラ教授の論文3本を、精神科医の斎藤環氏が翻訳し、斎藤氏によるくわしい解説もついた入門書です。 斎藤氏は、 「『オープンダイアローグ』という単語を聞いた瞬間から、直感がずっと囁いているのです。 『ここにはとんでもない鉱脈がある』と」 「結論から言い