厚生労働省が美少女戦士セーラームーンを起用し、「検査しないとおしおきよ!!」というキャッチフレーズを用いた性感染症検査の啓発ポスターが、インターネット上で炎上しています。 様々な批判があがっていますが、このポスターの問題点は大きく2つあると思います。 それは(1)対象を女性に限定しているように見え、、(2)「おしおき」というフレーズを使って女性を責め立てるようなものにしたことです。 男性の方が梅毒の感染者数は多い 女性に親しみのあるセーラームーンを啓発ポスターに起用したのは、近年感染者数が増加傾向にある梅毒で、男性よりも女性のほうが、増加率が高いからという理由のようです。ただし、絶対数としては女性の感染者が763人に対して、男性は1,934人と、3倍近くにのぼっています(国立感染症研究所「感染症発生動向調査」より)。絶対数が多い集団のほうが、より多くの人に感染させるリスクが高いわけですから