人体にはもう知られていない組織はないかと思いきや、何とつい最近、新しい組織が発見された。厚さわずか15ミクロンではあるが、この発見により眼の手術がより安全かつ簡単になるそうだ。この組織の発見者であるノッティンガム大学のHarminder Dua教授はこれを(予想に違わず?)「Dua層」と命名した。専門誌Ophthalmologyオンライン版に5月28日掲載された。 Dua層は角膜の後方の、かつて5層からなると思われていた部位にある。Dua教授らは、31個の角膜サンプルに空気を吹き付け、ばらばらに分かれたところを電子顕微鏡で観察するという方法でこの新組織を発見した。 彼らは、Dua層が急性水腫(角膜の内に水が入っている状態)の原因であるとみている。Dua教授によれば、この新しい層が発見されたことにより、角膜移植患者の転帰の劇的な改善が見込まれるそうだ。 「この発見は、眼科の教科書を書き換える