カメラマン、漫画家、アニメーター、ゲームデザイナーなど、クリエイター的な職種の多くには、「下積み」の時期が存在する。下積み期間は、「実践的な知識を身に付けるのに大切な経験だ」という意見がある一方で、その労働環境の劣悪さから、その職種を目指す若者を減らしている元凶とする声もある。そんな中、SNSの登場により、下積みなしに、活躍するクリエイターも登場し始めている。賛否両論が混在する「下積み」は、果たして本当に必要なのか?本稿ではこのテーマを考えてみたい。 去年世間を賑わした「寿司職人の下積み不要論」去年11月くらいに、ホリエモンこと堀江貴文氏のTwitterの発言が波紋を呼んだ。 「飯炊き3年、握り8年」と言われる寿司職人の下積み修行について、「今時、イケてる寿司屋はそんな悠長な修行しねーよ。センスの方が大事」と、一刀両断したからだ。これをきっかけに、「寿司職人に下積みは必要か?」というテーマ