品質対策という矛盾 - 日経Automotive Technology - Tech-On!やや旧聞に属しますが、2008年1月末に発行した日経Automotive Technology2008年3月号（関連ページ）では、品質を特集しました。ここに来て、自動車メーカー各社が品質に対する取り組みを相次いで強化していることが、その背景にあります。ところが取材してみると、どの企業も品質管理活動の強化に取り組み始めたのは2000年ごろからとのこと。その成果が、ようやく最近になって具体的な製品に盛り込まれ始めた、ということのようです。品質向上というのは、それだけ息の長い取り組みを必要とするのだと実感しました。 2000年といえば、三菱自動車の「リコール隠し」が発覚し、社会的に大きな問題になった年です。どの企業も直接の影響は否定していますが、やはりこの事件が何らかのきっかけとなって、各社の品質管理活動の見直しにつながったと見るのが自然でしょう。2000年以降、日本車のリコール届出件数が大きく
