NTTドコモが来年1月から携帯電話網を初めて外部の事業者に貸し出すことが11日、分かった。ネット接続大手のインターネットイニシアチブ(IIJ)が、ドコモの設備を借りて仮想移動体通信事業者(MVNO)と法人向けにパソコン用データ通信サービスを展開する。週明けに正式発表する。 IIJはドコモの基地局などを利用し、受信が毎秒3.6メガビットの高速通信サービスを提供する。当面はIIJの既存の顧客企業約6700社に売り込む方針。外勤職員がノートパソコンなどで利用すると想定し、端末が数十台以上の大口需要の獲得を目指す。音声通話サービスは行わない。 料金は数段階の月額定額プランを用意。データ通信の総量が少なければ次第に低額に、多ければ高額に移行する新方式とする。端末台数が多いほど割引を拡大し、ドコモやKDDIの既存サービスよりも安く提供する。 またIIJはイー・モバイルからも回線網を借りるよう交渉中。大